【レースレポ】加古川マラソン②
20km-25km(21'05)
まだまだ心拍も安定している。
脚の重さもない。
気になる箇所はちょっと張りが出てきた、前腿くらいか?
それも走りに影響するほどではない。
それにしても、対岸の河川敷は長い。
奥へ行けば行くほど、折り返して戻ってくる距離も長くなる。
どこまで行くんだよ。
早く折り返し来い。
早く折り返し来い。
そればかり考えて走る。
ハーフの通過は、1時間29分20秒くらい。
だいたい40秒の貯金。
予定より速い。
本当ならプラマイゼロ、もしくは若干の借金を抱えている予定だった。
このペースで大丈夫か!?
しかしペースを落とすほど、無理をしている感じはない。
身体の状態を考えれば、このままのペースでゴーだ。
そんなことを考えながら走っていると、ようやく折り返しを過ぎる。
あとは来た道を帰るだけ。
残り半分。
ここまでと同じことを、もう1度やるだけ。
25km-30km(21'17)
折り返えすと、予想していなかった向かい風になる。
さっきまでの区間は追い風だったのか!?
どうりで楽に走れると思った。
しかしここで向かい風なら、走る前に脅されまくってビビッていた35km以降、
もしかして追い風!?
日頃の行いがいいからか、風まで味方してくれているのかも!?
中盤の向かい風と終盤の向かい風、選べるなら中盤に来てくれた方が楽だ。
向かい風ウザイなと思いつつも、この風はプラスに捉えれた。
それでも走りづらいのに変わりはない。
スタートから一緒に走ってきたランナーが、1人落ち、2人落ち、徐々に集団がバラけ始める。
ペーサーが付いてたランナーも失速してしまったので、いよいよペーサーも風よけもいなくなる。
ここまでありがとう。
ずっとコバンザメ走法させてもらった罪悪感もあるので、心の中でお礼を言って先へ進む。
ここからは単独走。
落ちてくるランナーを拾いながら、415をキープ出来るよう時計と睨めっこしながら進む。
向かい風区間だけど、ペースも落ちてない。
脚もまだまだ動く。
橋さえ渡ってしまえば、風は無くなる。
頼むから風向きだけは変わらないでくれ。
そう願いながら、加古川大橋を目指す。
ぼんやりとだが、サブ3が見えて来た気がした。
30km-35km(20'54)
練習では30km以降レースペースで走れていない。
鬼門となる30kmをついに超えた。
脚がドーンと急に重くなるあの独特の感じ。
いつ来るんだろう。
そんな心配をしながら、加古川大橋を目指す。
橋が見える度に、
あれが加古川大橋か!?
あれが加古川大橋か!?
トレイルで言う偽ピークならぬ、偽ブリッジに騙されながらも進んで行く。
ペースは415より速い。
ここで上げて大丈夫か?
35km以降に備えて、抑えた方がいいんじゃないか?
そんな葛藤がありながらも、レースプランを信じてペースを上げることに。
410を目安に走るっていると、念願の加古川大橋が見えた。
渡って河川敷に降りると風もない。
これはイケるぞ。
今サブ3は自分の両手の中で、ガッチリ掴んでいる。
あとはこれを手放さず行くだけだ。
35km-40km(20'51)
35kmの辺りで、再びふじひろさんだ!!
往路で見かけてからずっと気になっていたこと。
「もしかして、隣はまりちゃん!?」
思わず聞いてしまった。
「そう!!」
麗しのまりちゃんだ!!!!
まりちゃーんと手を振る。
ふじひろさんは、
「最後まで出し切れ―」
めちゃくちゃ気持ちがこもった、熱い声援を送ってくれた。
そうだ!ここで出し切らなかったら一生後悔するかもしれない。
あとは持っている実力を出し尽くすのみ。
ふじひろさんとまりちゃんには、もの凄く強く背中を押してもらった。
40kmまで今のペースで行けば、あとは気合と根性でなんとかなるはず。
まりちゃんに手を振る余裕もあった。
応援や激励のコメントを思い出しながら、ここが最後の頑張りどころだと自分に言い聞かせて走る。
40km-GOAL(9'06)
残り2kmと0.195km。
ここまで来ると、もうラップなんて関係ない。
前を走るランナーでペース良さげな人を見つけて、ひたすら付いて行く。
41kmの看板も超えた。
しかしここからゴールまでが遠い。
ゴールはまだか。
ゴールはまだか。
ようやく見えてきた。
しかし、まだまだ小さい。
とにかく前のランナーに離されないよう喰らいつく。
ゴールゲートが大きくなるにつれ、安心感が出てくる。
ペースが落ちないように、最後まで出し尽くす。
カッコよくゴールしようとか思ったけど、ポーズ考えてる時間なかった。
せめてゴールの瞬間は目に焼き付けようと思って、スタートからずっとかけていサングラスを外す。
時計が目に入った。
時計は2時間58分何秒。
やった!!!!
サブ3だ!!!!
っていう感情は不思議となかった。
それよりも、
間に合った!!!!
嬉しいというより、ホッとした。
そして激励してくれた人、応援してくれていた人の期待に応えれた安堵感。
その気持ちが強かった。
それと後半上げて走れた爽快感。
終盤まで脚が終わらなかったので、本当に気持ち良く走れました。
次回まとめ。
では、では。