【レースレポ】信越五岳マイル③
A3アパ(55km)-A4妙高自然の家(72km)
50kmまではウォーミングアップ。
マイルレースはここからが本番。
しかしアパを出発してしばらくすると、猛烈な睡魔が襲ってくる。
20時間以上起きてるんだ。いくら走っているとはいえ当然眠くなる。
ただこの睡魔は、太陽さえ出てくれば治る睡魔。(と自分に言い聞かせる。)
ダテに夜スタートのONTAKEを3回も走ってないぜ。
と考えつつも、眠いものは眠い。
普段は眠いなーと思うだけなんだけど、レース数日前にふと目にしたパトラッシュのせいで、やたらと頭の中でパトラッシュが出てくる。
一緒に寝ようと誘ってくるパトラッシュを振り払う。
それでも5分もすれば、再びパトラッシュ登場。
パトラッシュに寄り添ってもらって寝たらどれだけ気持ち良いか。
ゆっくり過ぎると眠気に負けそうなので、心拍数上がりすぎない程度にペースアップ。
なんとかパトラッシュに連れていかれることなく、妙高自然の家に到着。
予定6時25分。到着6時25分。オンタイムだ!
これはJRネムネム襲名か!?
ここの巨峰がめちゃ旨。
携帯カップに山盛り入れて、しばしぶどう休憩。
到着した時にはすっかり夜が明けていた。
エイドを出る時、たくさんのちびっ子が駆け寄ってくれてハイタッチ。
こういうのモチベーション上がるよねー。
A4妙高自然の家(72km)-A5池の平(88km)
太陽が出てきたことで、夜からさらに気温が上がる。
気持ちの良いトレイルもあったけど、途中からは陽射しを遮るものがないゲレンデコース。
見よ!雨が多い9月とは思えない青空。
ゲレンデの上りキツいはキツいんだけど、武尊経験者からすればこれくらいは大したことない。
ただ下りは練習不足の影響がモロに出る。
モモマエロマエがすでに限界点付近。
これは後半地獄だな。
さらにここまで暑いと、熱中症と脱水症状の懸念が出てくる。
塩の結晶を定期的に舐めたり、水場を見つけては頻繁に首元を冷やしたりして対策する。
眺望は最高だった。ただ高いところからの景色はここだけだったような気がする。
暑さと闘いながらなんとか池の平着。
予定より4分早いが、誤差と言っていい。半分まで来て予定通りのペースで来れていることに満足。
かんずりラーメン。温かいラーメンだったので、ちょっと迷ったけどとりあえず食べる。
これは暑い中でも食べる価値あり。美味しかった。
本当はダメだと思いつつ、自販機で乳酸菌の炭酸飲料買ってほぼ一気飲み。
めちゃ美味かった。
A5池の平(88km)-A6黒姫(102km)
エイドを出てアップダウンこなすと、直射日光を浴びながら関川沿いをひた走る。
軽い上り基調かな?普通に走れるのでガンガン走って追い抜いていく。
自分をペーサーに喰らい付いてくる選手が数人いた。
いいぞ、いいぞ。ついて来い。その方が走ってる方も走りやすい。
ただとても眠い。
Lisa様はここでEDM流したり、自作の曲を作ったりしてたけど、自分はひたすらパトラッシュと闘う。
単調なコースはどうしても眠くなる。
しかも今回はあのオープニングソング付き。
ラララ〜、ラララ〜、ジングル、ジングル、チャーチャー。(歌詞は適当)
ここの部分だけひたすら繰り返す。
ここ数年アニメ見たわけじゃないし、音楽も聴いたわけじゃないのに、、、。
たぶん極限状態で潜在的な記憶が呼び起こされたみたいな感じ!?
自分をセルフペーサーに喰らい付いてる選手は、まさかフランダースをリピートしながら走ってるとは思うまい。
Hahaha!!
という謎のテンションで走ってると、宴会エイドの看板が。
自分の大好きな梨とパイナップルが!!
しかもパイナップルは半分凍ってるという、素晴らしい心遣い。
遠慮なくいただきました。
本当にありがたい。
宴会エイドで復活したので、100kmの看板を撮る余裕も。
関川沿いも陽射しガンガンだったけど、明け方のゲレンデゾーンよりはキツくない。
気温も思ったよりは上がらなかった印象だけど、他に走った方々どうだろう?
パトラッシュと闘いながら、2つ目のドロップバックが受け取れる黒姫到着。
予定より15分早い。でも速すぎることもないし、ペースも無理してないので悪くない。
100km超えて当然筋疲労もあるし、メンタル的に疲れもあるけど、まだまだ進める。
この感触なら大きなトラブルさえなければ、ゴールまで行けそう。
りんご美味い。
ここで一度荷物を整理。たまごパンとドライフルーツは不要と判断し、ドロップバックに戻す。
補給食はグミと黒糖わらび餅、あとはエイドの食べ物だけで行くことに。
結果的にこの判断は間違ってなかった。
ジェルも眠気対策でカフェイン入りだけを持って行く。
Vitaは自分にとってご馳走。多少温くなっていたけど、それでもVitaは美味しい。当然シロップも飲み干す。
眠くて仕方ないが、昼間に寝る訳にもいかないし100km超えたと言ってもゴールはまだまだ先。
まだ寝るタイミングじゃないと気合いを入れて先に進む。
A6黒姫(102km)-A7笹ヶ峰(115km)
走れそうな上りは迷わず走る。
と言ってもとにかく眠い。
しかもここからペーサーが付くので、(自分には付かないが、、、)みんな楽しそう。
いいなー。
途中からロッキンベア黒姫で走ったコースに。
ここの下りシングルトラックで狭いし、滑るしで、モモマエロマエが終わった自分にはとてもキツい。
特に石や木の根が濡れてるうえに苔生しててツルツル。
しかも110kmの選手がガンガン来る。メンタルも体力も辛い。
なんとか下ると、去年大渋滞が発生したという吊り橋に。
すんなり渡れましたが、疲れが出てきて写真撮ってなかった。
上りで歩きメインになると、すかさずパトラッシュが眠りを誘いに来る。
走り始めて20時間オーバー。朝起きてからだと30時間くらい経つから当然だ。
パトラッシュ、僕もう限界だよ。
あの名言が頭の中で繰り返す。
身体を動かす余力はあるのに、眠くて思うように動かない。
眠くてフラフラの状態で、カレーが出るという笹ヶ峰エイドに到着。
予定より15分遅れ。
相変わらず胃腸だけは元気なので、カレーはしっかりいただく。
ここまで115km。距離だけ見れば3分の1終わってるし、残り45kmと書けば余裕だと思うかもしれないが、ラスト50kmとここまでの110kmは同じくらいキツい。
ここからが本当の頑張りどころ。
気合を入れてエイドを出る。
続きます。
では、では。