【レースレポ】ONTAKE100マイル③
otokonodiet.hatenablog.com
その①はこちら。
otokonodiet.hatenablog.com
その②はこちら。
ペース表。
第3小エイド(114km)-CP4(118km)
この区間って4kmしか無かったっけ???
全然覚えてないんだけど(笑)。
そうめんの写真時刻と公式のリザルト見ると43分だから、もうちょっとあったんじゃないか?
ってかここCP1と同じ一緒だったの?
本当に走ったのかと思ってしまうぐらい記憶が曖昧。
最初は逆から入ってくるからか、夜だからか理由は分からないが、最初は定番のエイドポイントとは気づかなかった。
フラフラと私設エイドに行き、無意識にコーラをいただく。
ここのコーラはいつも最高に美味い。
到着時刻 | 区間タイム | |
プラン | 12:35 | 0:35 |
結果 | 12:39 | 0:43 |
予定より4分遅れ。でも残りは約42km。
フルマラソンと同じ距離。それを7時間でゴールすれば良いと思えば気持ちも楽になる。
というかいくら16時間走ってきたと行っても、フルを7時間なら余裕だろう。全歩きは無理にしても、下りだけでも走ればなんとか間に合うのでは。
そんな根拠のない謎の自信が生まれる。
CP4(118km)-第4小エイド(133km)
この区間の上りは思った以上にキツく、まったく走れない。
フレッシュな状態ならなんとか走れるんだろうけど、さすがに無理。
ほぼ全歩きで上って行く。
この辺りに来るとマイルの選手はごく僅か。
お互い声を掛け合うわけではないんだけど、同じ選手と抜きつ抜かれつを繰り返して進んで行く。
無言でそれぞれ引っ張り合う感じ。
話しかけようかどうしようか。
悩んだけど長い上りにもウンザリしてきたし、ここまで来たら同志だ。
話しかけられても嫌な気分にはならないだろうと、思い切って話しかけてみる。
残りのペースとか、コースのこととか。話しながら進むと気が紛れる。
お互い終盤のループ抜けるまで、引っ張り合う感じで進んで行った。
20時間超えてくると疲労も眠気もマックスで幻覚というか、見ている景色をしっかり認識できなくなる。
先の方で親子連れで応援してる人がいる。なんでこんな林道にいるんだろうと思って、近づいてくるとただの木だったとか。
ザックの忘れ物があるじゃん。なんでザック忘れるんだろうと思っていると岩だったとか。
木と黒い岩が、犬を連れて応援に来ている人に見えたりとか。
自分のザックの音が、後ろから追い上げてきたランナーの音に聞こえたりとか。
いろんなモノと戦いながら上りをパスしたら、次は厄介な下りが待ち受ける。
7kmくらいかな?
走らないといけない下り。ここを歩くとゴールは厳しくなりそうな気がしたので、キツイが重力に任せて走る。
終盤の長い下りは脚に堪える。
集中力も切れてきて、足首ぐねる、ぶつける、足の指痛いの三重苦。
このレース何回目だろう。
また戻ってきて同じ道を下ると思うと、さすがに心折れそうになる。
下り切ると2つ目のチェックポイント。
さすがに写真を撮る気力はなくて、すっかり忘れていた。
到着時刻 | 区間タイム | |
プラン | 14:50 | 2:15 |
結果 | 15:07(だいたい) | 2:28 |
予定より遅れてきた。
少し余裕も持って19時30分には松原公園に着きたいので、残りは4時間と15分。
距離は残り23km。
22時間台でゴール出来ると思っていた自分がバカだった。
さっきのエイドでの余裕が過信だったと気づかされる。
上りを10kmとしてキロ12で2時間。下り9kmをキロ8で1時間30分。ラストのロード4kmをキロ8で30分。残りだいたい4時間。
不可能ではないが余裕もない。
ゴールは薄っすら見えてきたけど、油断は全く出来ない。
ここまで来たんだ。意地でもゴールしたい。
最悪ゴールに間に合わなくても、自分の足で松原公園まで戻ろう。
気力を振り絞ってエイドを出発。
第4小エイド(133km)-Goal
これが最後の上りだから、上り筋は使い切っても良い。
出来るだけ走って上ろうと思ったが勾配がキツイ。
それでも脚だけは動かす。
止まると時間だけが無意味に過ぎて行くが、とりあえず進んでさえいればなんとかなる。
たまに走れる傾斜になるので、少しだけでも走れるとこは走る。
あとであそこを走っていれば、と後悔はしたくないので必死。
先に進むことに集中しすぎて、150km地点の看板を見逃した。
気づいたらいつの間にかピークは過ぎていて、下り基調になっていた。
モモマエロマエもさすがにパンパン。それでも余裕はないのでなんとか走る。
1回目とは違い、ループした後の2回目は100kmの選手が誰もいない。
下り切ると再びエイドに到着。
あと3km、4kmどっちですか?と聞くとあと6kmですと。
最後の最後までOSJクオリティ。
でも冷静に考えるとここのエイドはいつもの場所なので、残り3kmってことは絶対ない。5kmはある。
時刻は19時頃。
残り6kmで1時間。ほぼ間違いないと思うけど、この大会はOSJ。
万が一を考えて、プラス2kmは覚悟しても良い。
キロ7で行ってギリか。
走れるだけはとにかく走ろう。
上り多めだが、ロードなので格段に走りやすい。
松原公園見えるまで、時計は封印。
とにかく必死に走ったはずだけど、今ラップ見るとキロ7程度。
最後にデカイ傘とストロボで撮ってくれてるポイントがあった。
めっちゃいい感じに撮ってくれてる。
だけど残念ポイントがあって気づきましたか????
BUFFが裏表逆という大失態。
日が落ちてからBUFFに替えたんだけど、見事にミスった(笑)。
橋へ辿り着き松原公園の明かりが見えたところで、ようやくゴールを確信。
時間が遅いから人は少なかったけど、それでもゴール付近ではおめでとうと声を掛けてくれる人がいて嬉しかった。
ゴールする時は泣いたりするのかなと思ったけど、意外と感動ってのは無かった。
それよりも時間内に帰ってこれた安心感や、この2ヶ月の練習が報われてホッとした気持ちが強かった。
ゲートの奥ではループの時一緒に引っ張り合った選手が待っていてくれて、お互いの完走を讃え合いガッチリ握手。
ゴールした時よりこの選手に合った時の方が感動した。
まさに同志。そして戦友。
この選手がいなかったらあのループを粘って走ること出来なかったので、制限時間に間に合っていたかどうか。
ホントに助けられた。
Facebookで友達申請するって言ったけど、何故か検索出てこなくて未だに申請出来てない。どうしよう。
ブログ見て連絡くれないかな。
完走したら疲労と眠気と足の痛みが一気に襲ってくる。
荷物を受け取り、なんとか車まで辿り着くも早々に爆睡。
2時間ほど寝て車動かすも、猛烈な睡魔に襲われ路肩に寄せて更に爆睡。深夜に起きてコンビニまで辿り着くも、ここでも爆睡。
爆睡って言っても、膝痛いし、汗臭いしであまり熟睡できない。
結局家に着いたのが朝6時頃。
お風呂に入って、ようやく落ち着いて眠りにつく。
起きると荷物の片づけ、汗臭いウェア、ドロドロのシューズの片づけとやること一杯。
ようやくマイル完走した実感が湧いてくる。
当然だけど嬉しい。
いや、めちゃめちゃ嬉しい。
嬉しいって感情とともに、もっと練習すればもっと速く走れるなという感情も出てきた。
1度100マイルという距離を経験したことで、漠然としていたものが見えて来た感じ。
そして100マイルレースの楽しさも分かった。
次の目標は、国内のマイルレース制覇だ。
まずは9月の信越マイル。
そして来年はUTMB。これで堂々とエントリーできる。
また9月に向けて頑張ろうと思う。
これでONTAKEマイルのレポはお終い。次は反省点などを。
では、では。