otokonodiet.hatenablog.com
その①はこちらから。
今回のペース表。
CP2(52km)-第2小エイド(73km)
この区間で一発目の睡魔が襲ってくる。
走れてるうちはまだマシだけど、上りで歩いてると更に眠気が強くなる。
時刻は真夜中。当たり前と言えば当たり前だが、走っているからと言って覚醒するわけじゃない。
睡魔と戦っていると、ペースも全然上がらない。
体力温存しようと歩きメインだったんだけど、このままじゃ睡魔に潰される。
とは言っても横になって寝る余裕は全くないので、多少無理してでも走って上ることに。
この作戦が結構ハマったのか、ガンガン選手を抜いていく。
ただ集中力はイマイチな上、ガスってて視界が悪いのでガレ石に躓く、蹴っ飛ばす、足首捻るの三重苦。
足の指先と爪めちゃ痛い。
それでもペースはそこそこ良いので、ペース落とすわけにもいかず痛みに耐えて進む。
さらに足指に加えて、今まで一度も痛みが出た事ない股関節に違和感。
これはレース終わるまでは消えなさそうな、ちょっと嫌な感じのやつ。
明るくなってきた頃、三浦ダムの横を通過。
©allsports.jp
いつも見る風景とは逆なので、不思議な感じだった。
三浦ダムを通過するとエイドが見えてきた。
到着時刻 | 区間タイム | |
プラン | 6:10 | 2:50 |
結果 | 6:02 | 2:44 |
この区間もほぼプラン通り。たまごパンを補給して先を急ぐ。
第2小エイド(73km)-CP3(86km)
日が昇ると格段に走りやすい。
まだ小雨混じりだけど、弱まってきたので気にならないレベル。
この区間はほぼ走れたんじゃないかな?
気持ちよく下りっていると、ドロップバッグ受け取れる第三関門に到着。
到着時刻 | 区間タイム | |
プラン | 8:00 | 1:50 |
結果 | 7:47 | 1:45 |
ここまでほぼ狂いなく予定通り。
第三関門は10時なので、これで2時間の余裕が出来た。
体力も気力もまだまだ余裕。
救護所でPolar Bearの浅井さんを発見。
浅井さんには奥三河パワートレイルでお世話になって以来、気にかけていただいている。
長いロングレースは知り合いに合って話しをさせてもらうだけで、気が紛れるというか不思議と気力が沸いてくる。
ここでレイン脱いで、テムレス仕舞って、上だけ着替えた。
そして定番のたまごパンを補給し、ここまで来たご褒美のソルティライチを飲む。
滞在時間は10分くらい。
到着した時はほぼ雨も止んでいたけど、荷物広げるブルーシートに屋根はなく、水が溜まりまくってて超ブラックこれぞOSJ。
ループ戻って来たらもう一度ドロップバック受け取れるらしいので、荷物の入れ替えは後回し。
休憩もほどほどに先を急ぐ。
CP3(86km)-CP3(108km?)-第3小エイド(114km)
エイドを出発すると、脚にダメージ与える嫌な下りが続く。
グーンと下ると、1つ目のループに突入。
生きてます。圏外おおし。一個目のループ突入。だいたい95km
— ネムネム@9/14信越マイル (@nemunemu_diet) 2019年7月13日
ここでようやくゼッケンに1つ目のチェックが入る。
左に進む100kmのランナーが羨ましかった。
マイルは下って来た分もう一度上って、第三間関門を再び目指す。
しばらくすると100kmの看板登場。
時刻は9時27分。残り60kmを10時間半で行けばゴールできる。
ぶっちゃけこの時は、もらったなと思った。
なんなら22時間くらいで行けるだろうと。
完全にこの考えは甘々で、マイルの本当の怖さを後でたっぷり味わうことになる。
この区間序盤はロードなので林道よりは走りやすく、最初は勢いよく走って上るんだけど進んでも進んでも上りが終わらない。
さすがに限界来て、走りと歩きを併用していく。
そしてトンネル登場。
最初はライトなしで進んでたんだけど、真っ暗で何も見えなくなる。
というか奥に入っていくほど、どんどん暗くなっていく。
眠気と疲れと真っ暗なトンネルに入って行く非現実感から、なんか気持ち悪くなってくる。
たまらずライト点灯して進む。
©allsports.jp
トンネル抜けても、上りはまだまだ続く。
とにかく上りが長かった。
ここのループはかなりキツくて、エイドに戻ったらリタイアしようかなとも思った。
眠い、キツイ、しんどい。
この辺りのネガティブな気持ちが増えてくると、自分は何で走ってるんだろう。何やってんだろうみたいな感じになる。
どうしようかな、やめようかな。
でもやめたら絶対後悔するよな。
それにしてもシンドイなー。
眠気か疲労か原因は分からないけど、なんかボーっとした状態。
気力をガッツリ削られ、再びドロップバッグがある第三関門に到着。
しかもどこで痛めたのか、足首と膝も痛い。
これで左脚は、股関節、膝、足首に痛み発生。
今回は100kmのランナーがたくさんいて、最初と比べるとかなり賑やか。
ジェルや食べ物を厳選して極力最小の荷物で行けるよう荷物の整理していると、100kmの選手が「イス良かったら使って下さいって」譲ってくれた。
ここまでは一度も座らず来たけど、疲れと足の痛みで断る気力もなかったので遠慮なく座らせてもらった。
「マイルかっこいいです。頑張って下さい」と言われ、譲ってくれた100kmの選手は去っていった。
そうかー。カッコイイか。もうちょっと頑張るか。単純なもので褒められると気力が沸いてきた。
というか冷静に考えれば、痛みはあれどまだまだ走れる状態。関門アウトじゃないのに自分でやめるのは勿体ない。
Polar Bearの浅井さんにも、ループ周ってきたら一気に老け込んだよと突っ込まれつつも、とりあえず次のエイドまでは行ってみますと告げ、エイドを出発。
浅井さんは「ご安全に!」と言ってくれたので、咄嗟に「気をつけます!」と返す。
そういえば「ご安全に!」はどこか行った時も聞いたな。
どこで聞いたんだろう。
あー。あそこだ。
あの時もどう返すのが正解か分からず、担当官に聞いたな。
「ご安全に!」には「ご安全に!」で返すのが常識だった。
そんなどうでも良いことを考えられるようになるくらいには復活。
記憶あやふやだけど、ループ戻ってくると108kmくらいじゃなかったかな?
数時間前に下った道を再び下る。
100kmのランナーをパスしながら進んでいくと、気持ちも乗ってくる。
チェックポイントを通過して、そうめんエイドを目指す。
ここ通過したらもう一度ツイートしようと思ってたけど、すっかり忘れてた。
ONTAKEらしくない長閑な集落に降りると、第3小エイドに到着。
エイドの前にオールスポーツ。
到着時刻 | 区間タイム | |
プラン | 12:00 | 4:00 |
結果 | 11:56 | 4:09 |
そうめんはしっかり2杯補給。
疲労もそれなりに出てきたけど、そうめんもパンもしっかり食べれている。
何より3分の2終わってるんだから、ここまで来たらゴールするしかない。
正直もう1回リベンジするのも嫌だし、ここまで走りやすいコンディションはもうないかもしれない。
スタート前にたこさんが声掛けてくれたセリフを思い出す。
今回チャンスだよ!
たしかにこんなチャンスはもう無い。幸いプラン通り来てるから、気持ちさえ折れなければ間に合うはず。
膝も足首も痛みはあるけど、走れないほどじゃない。
残り約50kmを8時間。
デカイ上りは2つ控えているけど、なんとか行けるだろう。
そうめん食べて復活。
それにしてもそうめんのツユ濃かった。
尋常じゃないくらい濃かったけど、逆にこれでスイッチ入った。
続く。